中学校の中間テストが終わって、そろそろ結果が返ってきたころだと思います。
今年はうちの息子が中学1年生ということもあり、同級生のお母さん方からいろいろと子どものテストについてのお悩みを聞く機会も多くなりました。
その中でも二大お悩みといえるのが、どのようにテスト勉強をすればいいのかわからない、と、なかなか自分から勉強をしない、です。
この二つは関係がある部分もあります。つまり、何をどのようにやればいいかわからないので面倒になり、なかなか勉強が手がつかないという側面もあります。
まずは、計画的に具体的に、それにプラスして、気持ち(やる気)、これがとても大切です。
勉強の効率を上げるためにも、計画は必要です。
まず、やるべきことをリストアップします。学校からのテスト範囲にワークや課題などが出ると思うので、それをしっかりこなすことです。また、学校で配られたプリントやノートもチェックします。
こういった作業はやっつけ仕事ではいけません。きちんと理解していて、テスト形式で出されたときに答えられるかを判断基準として学習します。周りの人に協力してもらって、クイズ形式で出題してもらったり、自分でミニテストを作ってみるのも効果的な学習方法です。
仕上げにテスト形式のプリントをやって、間違えたところを再度やり直せば完璧です。この間違えたところを重点的にやるというのは、どんなテストでも最も重要なことです。eトレnetを使ったプリント学習は、ぴったりの単元から問題を出力できるので便利です。
このような作業をするのに、どのくらいの時間数が必要で、テスト本番までの日数から逆算してどれくらい余裕があるのか。1日にどれくらい勉強時間を確保できるのか。これを考えるのが、最初の作業です。2週間くらい前が余裕をもって進められる適切な時期でしょう。
この計画がきちんとできれば、あとはそれに沿って進めていけばいいのです。
しかし、計画に沿って進めるというのが、もう一つの難関です。
気持ち、これが一番大切な要素であり、一番難しいところです。気持ちがなければ、計画を立てることすら、だらだらと後伸ばしにしてしまいます。勉強をしなければいけないと本人が本気で思うことが必要です。どうすればよいのか、ここは保護者の永遠の悩みでしょう。
私は、やはり親子で話をするしかないと考えています。本人がどんな将来を送りたいと思っているのか。そのために、どんな道筋が考えられるのか。勉強がどのように役に立つのか。高校に行くのか。大学に行くのか。
話す時間はなかなかないし、お互いに気恥ずかしい。でも、子ども自身の未来のことです。堅苦しく考えなくても、雑談ついででも、自分の将来を大切に思って行動することが大事だ、と常日頃から伝えることは親の務めかなと思います。
何になるかはっきりしていなくても、何となく勉強しておいた方が良さそうだと思うのであれば、そこは自分のためです。行動すべき時なのです。
会話は、「勉強しなさい!」「勉強したの?」という命令やYes-Noの質問ではなく、「今日はどういう予定なの」「どのくらい計画に沿ってできてる」という、会話につながる発話が断然お勧めです。
少しでもやる気に火がつけば、あとは、具体的に決めた時間などを守ってコツコツです。この火をいつまで保てるかわかりませんが、まずはテストまで、そして、次のテストのときに消えてしまっていればまたつけるのです。
定期テストで結果を残すことは、確実に将来の選択肢を増やすことにつながります。テスト勉強は計画的に学習を進める、これにつきるので、親としてできることは、将来のために頑張ろう、と励まし続ける他ないのではないでしょうか。
テストの結果で一喜一憂しがちですが、返却後の冷静な分析は欠かせません。うっかりミスなのか、理解できていないのか。面倒に思うかもしれませんが、理解できていないところは復習をすることも大切です。
順位が提示される中学では、子ども自身が自分の立ち位置がそこだと思い込んでしまうケースが多くみられます。しかし、テスト範囲は毎回変わります。毎回のテストが仕切りなおしのチャンスと言えます。
特に中1の結果は、まだまだいくらでも覆せるものです。保護者も含め、そのように前向きな考えでいるかどうかは、勉強へのモチベーションに大きく響き、結果を左右します。そのためにも、親子の会話というのは必要不可欠なものです。
子どもたちには、自分の未来のために努力できる人になって、しっかりと道を切り開いていって欲しいと切に願います。
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